『もどっきゃんせDAY』(Home Coming Day)開催
活魚運搬船が無いと今の海面養殖は成り立たない!!
(シェアー日本一の活魚運搬船のオーナーが熱く語る)
昨年、令和5年(2023)12月6日(水)に住宝丸活漁運搬株式会社 代表取締役社長 住田富重氏(昭57航海・58専)
に講演会の講師をお願いし、いつものように手弁当で講演していただきました。
午後4時半から水産学部23号大講義室にてたくさんのOB、業界関係者、大学生、大学院生などに活魚運搬の歴史などを練り交ぜて講演された。
まず以放映されたフジテレビの『運搬千鳥」をプロジェクターに映し説明。その後、宇和島の活魚運搬船の歴史について説明。
陸上輸送が発達していない時代、リアス式海岸の西四国地区で10t前後の小さな船で鮮魚を買い付け、それを関西の市場などに運んで販売していたこと。
真珠養殖が盛んになり徐々に大型化し、昭和39年(1964)の東京オリンピック、昭和45年(1970)の大阪万博で活魚需要がピークになったことなどを解説。
今や活魚運搬船が無いと日本の海面養殖は成り立たない所まで来ています。
今後とも頑張って維持して行って欲しいものです。学生さん達も大変勉強になったものと思います。
住田さんはコロナ禍の中でも明るく活動していました。
また、運搬中、魚槽内で激突死してしまうマグロが多かったのを持ち前の探求心で、壁に茶色の大きな網模様を付け、イケスの中にいるように錯覚させることを発明し死滅を劇的に防ぐことに成功。今では、他方面に情報を公開し水族館などにも利用され大変助かっているそうです。
※物流の2024年問題で活魚のトラック輸送が難しくなると、活魚運搬船の輸送が大きな力を発揮するものと思われます。